Tableau Server 9.x系のメニュー構成について
Tableau 9.3の新機能紹介、サーバについても進めていこうと思います!
...と思ってたのですが、一つ前の9.2に於いてのTableau Serverの機能について、何気にブログで触れていない事に気付きました。なので、遅れてきた感じではありますがTableau Server9.2でリリースされ(てい)た新機能について幾つかご紹介して行きたいと思います。
当エントリでご紹介する内容は『Tableau Server 9.x系のメニュー構成』です。9.2というか9.x系のネタになるのですが、9.0以降、Tableau ServerはUI部分が一新されています。当エントリではその構成内容について特に触れていなかったので、Tableau Server 9.3の機能について見ていく前に、一度どんな構成になっているかおさらいしておこうと思います。
コンテンツ
プロジェクト
システム管理者でサインインすると、以下の様な形でメニューが構成されています。初期表示されているのは『プロジェクト』の内容になっています。ここでは、サイトで使う事になるプロジェクト(コンテンツを格納・管理する任意の"箱"といった感じでしょうか)を作成・管理する事が出来ます。
ワークブック
Tableau Server上で管理されていて、且つ参照権限があるプロジェクトに格納されている『ワークブック』(Tableauで作成したビューやダッシュボードをひとまとめにしたもの。拡張子『.twb』や『.twbx』等で保存されるTableauのファイル形式)を一覧表示しています。
ビュー
ワークブック内に作成されているビューそれぞれを一覧表示しているメニューです。
データソース
Tableauコンテンツがデータベース等にアクセスする際に必要となる接続情報をTableau Server上にパブリッシュする事で、ユーザーが個別に接続情報を管理する手間を省くことが出来ます。ここでは、Tableau Serverにパブリッシュされた各種データソースを管理する事が出来ます。
ユーザー
Tableau Serverにサインインし、アクセスする事になるユーザーを作成・管理します。画面左側のメニューでユーザー名検索、また"サイトロール"で絞り込み検索をする事が可能です。
グループ
ユーザーを一括管理するために用意された仕組みです。
スケジュール
Tableau Serverでは、Server自身に所定の作業を『タスク』という形で行わせる事が可能となっています。『スケジュール』機能は、そのタスクを行わせるための"実行サイクル"を定めるものとなります。デフォルトで幾つか用意されているものを使う事も出来ますし、新しいサイクル設定のスケジュールを新規作成する事も可能です。
タスク
上記『スケジュール』を活用する事になる作業の単位となります。『タスク』では2種類の処理を実行させる事が可能です。
抽出の更新
Tableauから任意のデータを扱う際に接続するデータソースは、一般的には各種データベースに接続した上でクエリを発行し、結果を受け取る形がありますが、Tableauではこの他に接続データソースの内容を手元にダウンロードしておき、圧縮を加えた上でローカルファイルとして扱う事が出来る仕組みが存在します。それが『抽出』と呼ばれるものです。この作業を経て作成されたファイルは拡張子『*.tde』のファイルとなり、この抽出ファイルを接続先とする事でデータベースへの直アクセスをしなくても済むようになり、またアクセスパフォーマンスも格段に向上します。常に最新のデータをライブ接続で取得する必要が無い場合、通信環境が乏しい、または扱うデータ量が多いというような場合にはこちらのファイル・機構を活用する事を検討してみるのも良いでしょう。詳細は以下ドキュメントをご参照ください。
Tableau Serverでは、この『抽出ファイル』作成の手順をタスクとしてスケジュールに組み込む事が可能です。
サブスクリプション
こちらは、任意のコンテンツをスケジュールの設定内容に応じてメール配信するというものです。事前にTableau ServerのSMTPサーバ設定を行っておく必要があります。
ステータス
このページでは、Tableau Serverにまつわるステータス情報を確認、管理する事が出来ます。
プロセスステータス
各 Tableau サーバー上での Tableau プロセスの状態を表示できます。下記構成は単一サーバ構成のものですが、クラスタ構成の場合だとこの部分が並列でサーバ毎に表示され、ケースに応じてクラスタ構成を組むサーバの設定を変える事も出来ます。
分析
Tableau Server内部で扱っているデータや各種ログ等を用いて、サーバの稼働状況等をTableauビュー・ダッシュボードで確認する事が出来ます。このビューにはユーザー独自の『カスタマイズビュー』を追加する事も可能です。
ログファイル
Tableau Serverで出力されるログをUI操作で簡単に生成する事が出来ます。Tableau Serverで何らかエラーや異常が発生した場合にTableauサポートに問い合わせる事もあるかと思いますが、その際にはTableauサポートから『実行時のログをください』と求められます。この機能を使う事でログファイルの集約がスムーズに行えます。
検索インデックスの再構築
何らかの理由で検索から正しい結果が返されなくなった場合や、結果が欠落している場合は、検索インデックスを再構築する必要があります。その際に活用する事の出来る機能です。
設定
サイト設定
Tableau Server設定に関する諸々の細かい設定を行う事が出来ます。
ライセンス
Tableau Serverで管理しているユーザーライセンスのプロダクトキー情報を確認する事が出来ます。
サイトの追加
Tableau Server はマルチテナント機能をサポートしており、サーバー管理者はサーバー上でさまざまなユーザーやコンテンツ向けの複数のサイトを作成できます。
非管理者でログインした場合
上記までの内容はシステム管理者でログインした時の画面メニューでしたが、非管理者でログインした際の内容は以下の様に『コンテンツ』に関する部分が展開されているのみのものとなります。
まとめ
以上、Tableau 9.x系のメニューに関するご紹介でした。Tableau Serverでは色々な事が出来ますが、メニュー数も多くなってきているので『あれ、これはどこで出来るんだっけ...』となる事もあるかと思います。そんな時の確認用にこのエントリをご活用頂けますと幸いです。また、以前のバージョンのものとなりますが、Tableau Serverで出来る事も下記のエントリにまとめていますので併せてご活用ください。